第9回 全国大会の開催

         
 NPO法人全国GIS技術研究会では、4月1日より全国6支部において順次定時総会を行ってきた。6月26日(木)、各支部代表112名が東京に集結し全国大会を開催した。 6月1日(日)、国土地理院つくば本院において平成26年度「測量の日における功労者感謝状」を稲葉院長より贈呈していただいた報告も有って、和やかなムードで終始した。
冒頭の記念講演には、国土交通省国土地理院企画部長村上広史氏から新年度より実行に移された、新たなる基本測量に関する長期計画を中心に話され、特にNPOが推進している基盤地図情報スパイラルアップ更新に対する国土地理院の今後の対応が具体的に話された。
当NPOは、平成26年6月1日(日曜日)に、つくばの国土地理院本院にて、平成26年度「測量の日」における功労者感謝状を授与されました。評価は、「地域GIS(地理情報システム)の普及・発展等を目的として、全国6 ブロックにおいて、主に地方公共団体を対象に地域の特性を踏まえたGISの導入の支援を実施しており、平成14年度から今日に至るまで、全国縦断地理空間情報活用セミナー(当初は、全国縦断GISセミナー)を全国各地で継続的に開催し、地方公共団体等の実務面でのGISや地理空間情報の普及・活用促進に大きな貢献をしている。」というもので、ご講演後、改めて感謝状を村上企画部長より碓井理事長に渡していただきました。
 従来は有識者による講演を行って来たが、年に一回全国から会員が集う大会で自分達の一年間の活動を通して成果を発表し合い、切磋琢磨と情報共有の場としたいとの支部事務局長会議の提案により、今年は全国各支部から11件の発表が会員企業の社員より行われた。発表分野は、1,最新技術を用いた業務改善の提案、2.自治体・民間へのGISシステム提案、3.教育現場でのGIS活用、4.GISを活用した営業提案でのプレゼン内容であった。各支部発表者は、一人15分の短い時間ではあったが、各々上手く纏めて一生懸命発表していた。
 発表後、碓井理事長からコメントと総括が行われた。碓井理事長は発表された内容はGISのシステム開発や測量実務へ生かされ活用されている実例が多く、レベルも大変高かった。この背景にはNPO技術委員会の地道な活動と馬場顧問のアドバイスが大きいと評価した。
 最後に今後NPOの活動として、①基盤地図情報更新作業推進、②地理院地図の利活用促進、③Web、クラウドをGISに融合させるスキルの習得を目指すべきと明確な方向性を示した。続いて会場を移して懇親会に入り、来賓からは国土地理院長から感謝状授与への祝辞を多くいただき、会場は一気に祝賀会に変わった。国土地理院関東地方測量部長佐藤潤氏は全国会員が国土地理院の推し進める地理院地図や基盤地図情報の活用に向け、その普及・促進に真摯に向き合っている姿を確認できて、大変頼もしい限りですと感想を述べられた。
「GIS NEXT 2014 Summer(第48号)投稿記事より」