地域防災のための地理院地図講習会(千葉県佐倉市の根郷小学校区まちづくり協議会様)

 

         
 平成27年9月12日(土)佐倉市南部地域福祉センターにおいて佐倉市根郷小学校区まちづくり協議会のメンバーに地理院地図の講習会を実施しました。当日は防犯部会のメンバーを中心に18名の参加をいただき、佐倉市からも自治人権課尾形慎也様にも参加いただき午前10時より12時の2時間の間、熱心に講習を受けていただきました。

1.    根郷小学校区まちづくり協議会の紹介

佐倉市が支援しているまちづくり協議会で平成23年2月に設立・認証されています。佐倉市には他にも10地区で組織化されています。主な目的は区域内で安心して住みやすい街作りを目的に防犯パトロールや防犯講習会を実施しています。現在橋本雅之会長以下43名(男子37名、女子6名)が活動されています。

 

2.    一通のメールから始まりました。

7月中旬に私共のH.Pに防犯部森哲郎副部会長から支援要請のメールをいただきました。森氏が筑波市にある「地図と測量の科学館」を訪ねた折平成27年度電子国土賞受賞作品の「e-マップさむかわ」の紹介パネルを読んで行く中で「これだー!」と強く感じて協力支援を行った私共に問い合わせをされたという経緯です。その後何回かメールの遣り取りをさせていただき今回の講習会の実施となりました。

3.    講習会の内容

寒川町米山紀一副主査が作成された紹介スライドを使い「e-マップさむかわ」を説明し、実際にインターネットで寒川町H.Pにアクセツしてシステムを紹介しました。その後参加者との質疑応答の中で現在市販の住宅地図に色鉛筆と手書きで作成しているハザードマップを見せていただきました。これが地理院地図でデジタル化されネット経由で情報共有されたら素晴らしいと参加者全員に感じていただけました。

 

 

4.    今後の活動

先ずは現在手作業で作っている地図を地理院地図に反映させます。その為の情報整備を行います。次に防災部会以外の活用にも拡大したいと思っています。将来は防災情報を他地区のまちづくり協議会とも連携して佐倉市全体の防災マップを目指します。今回オブザーバーで参加された佐倉市尾形慎也氏からは「今回の講習会をきっかけに、まちづくり協議会による地理院地図を活用した事業が可能になれば、佐倉市としましても大変心強く存じます」とのコメントをいただいております。

 

防災は公助から共助・自助の時代に大きくシフトして来ています。地域で情報共有するシステム作りを通して「レジリェンス力」を高めて置くことが大変重要な時代です。

   
「GIS NEXT 2015 Fall(第53号)投稿記事より」