第11回 全国大会の開催

NPO法人全国GIS技術研究会 第11回全国大会の開催

                                      

 NPO法人全国GIS技術研究会は、第10回記念大会後の理事会で全国大会次第内容を全面的に見直す決定がされて今回より①午前中に技術委員会の発表を90分新設する、②講演会もなるべく会員企業からの発表する、③パネルデスカッションを新たに加えるとして、6月23日(木)午前10時30分より午後5時まで、タイム24ビル研修室(東京お台場)に全国各支部より108名が参加して全国大会を開催した。

 

 

  まず技術委員会平成27年度の活動が阿部委員長より報告された。全国6支部より選出された18人のメンバーが紹介され27年度3つのテーマに分けた分科会で2回の合宿が実施されて検討した内容が報告された。その後、自治体関連向け情報部会からは基盤地図情報スパイラルアップと地方公会計・公営会計の検討内容が担当者から発表された。営業トークする為の技術整理部会から写真分析・点郡処理、クラウド、オープンデータを解説した。技術開発、モバイル端末活用部会から地理院地図、CESIUM、GEOJSON、ARに対応した活動が報告された。日頃の活動で実証している内容も多くあり実践的な発表が多く有った。

 午後から、再開され、冒頭で来賓を代表して元国土地理院長で現在公益社団法人日本測量協会で顧問をされている星埜由尚様にご挨拶いただいた。次に「公会計と弊社の関わり」と題して会員の三洋コンサルタントが発表、GISで構築してきた経験を強みに受注できた事例発表であった。続いて、基調講演として国土地理院関東地方測量部長中島秀敏様に「国土地理院におけ3次元地理空間情報への取り組み」と題して講演いただいた。3次元が測量業界にも押し寄せてきているなか、国土地理院が研究している新たな技術の紹介と、業界としての課題と実情を講演していただいた。活用した安全・快適な社会実現の為の取り組み」と題して講演いただいた。特に、今後のi-Constructionとその入り口に位置するUAV測量を解説していただいた。その後、3次元に関係するUAV(ドローン)の現状、大規模点郡データを使用した解析機能、GISエンジンPC/M情報を賛助会員であるテクノシステム、福井コンピュータ、マプコンから提供された。

 

 新企画であるパネルデスカッション・質疑応答では碓井理事長より全国大会の総評をいただいたが技術委員会の活動に言及されて年々技術レベルが確実に向上していること3次元測量に向けた技術委員会の挑戦は将来の業界のためになると賞賛を受けた。また、中島部長からも市町村へのアプローチに営業トーク集を使わせて貰いたいと評価いただいた。

    終了後会場をレストランシーガルに移し懇親会が行われ、会員同士で和やかに情報交換を行った。「新しい時代の使命を知ることでNPO活動の新たなスタートが切れると参加者の指揮が高まった1日であった。

 

「GIS NEXT 2016 Summer(第56号)投稿記事より」