(一社)やまぐちGISひろば主催の第8回GISフォーラムを共催しました。

(一社)やまぐちGISひろば主催の第8回GISフォーラムを共催しました

NPO法人全国G空間情報技術研究会   専務理事  宮島 四郎           

 2023年8月7日(月)、山口県セミナーパーク講堂で、第8回GISフォーラムが(一社)やまぐちGISひろば主催で、NPO法人全国G空間情報技術研究会が共催して午前10時より午後5時までの長時間にわたり開催されました。当日は、ハイブリット形式での開催で、参加者は110名(来場者84名、Web参加者26名)でした。

   (一社)やまぐちGISひろばは、2015年に任意団体としてスタート、その後、2017年6月に一般社団法人として認証を受け、山口県内で県と県民のGIS政策の架け橋役として、毎年、講演会やフォーラムをテーマごとに活動されておられる団体です。2015年10月2日、発足記念の第一回GISフォーラムが開催されましたが、その時も、共催させていただき講演者として、NPO法人全国G空間情報技術研究会理事長碓井照子が、参加しておりました。8年振りにまた、声を掛けていただき参加させていただきました。

   第8回GISフォーラムのテーマは、「防災教育 With GIS 地域連携」で午前は小中学校の防災教育 午後は高等学校の防災とGIS教育の講義があり、その後碓井理事長の基調講演、そしてパネルデスカッション「語り合おう防災教育と地域連携」がありました。

講演会

 (一社)やまぐちGISひろば理事長三浦房紀氏の開会挨拶からスタートした講演会は、午前中は、小中学校向け、昼食休憩を挟んで、午後は高校向けと分けて全国から著名な講師を招き、テーマごとに発表され、中には、女子高校生からの防災教育の事例発表もありました。

基調講演

 碓井理事長から「GISを活用した地理教育と地域人材教育」というテーマで基調講演がありました。講演の中で、2022年度地理必履修実施に向けて公開された日本学術会議の提言内容に言及して、「地理総合」誕生の背景を解説しました。特に地理教育におけるオープンデータ利活用と地図力、GIS技術の必要性を強調して、地域の支援活動の重要性を訴え、社会づくりの根底には地理教育の充実が欠かせないものであると話しました。

愛媛大学教養学部准教授井上昌善氏、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官中嶋則夫氏と私共碓井理事長に対しての質疑応答や会場からの質問で、あっという間の60分でした。

 

展示コーナーと懇親会

 (一社)やまぐちGISひろばの法人会員からは、企業案内や自社が開発したシステム展示が行われ、休憩時間を使って多くの参加者が興味深く見学していました。又フォーラム終了後に関係者が新山口駅前のホテルに集合して懇親会を行い、終日GISによる防災と地理教育の今後に対する議論で盛り上がりました。私共NPOは20年にわたり全国組織で活動して参りましたが、(一社)やまぐちGISひろばのように地域に限定した活動を行っている団体と連携することの重要性を再確認することが出来た1日でもありました。

一般社団法人やまぐちGISひろば    http://yamaguchi-gis-hiroba.org

パネルデスカッション

 最後のセッションで、講演者全員がパネラーとして登壇して、三浦理事長の司会で、パネルデスカッションが、「防災教育With  GISと地域連携」というテーマで行われました。三浦理事長は、現在山口大学特命教授として防災に関する研究をされておられます。パネラーで出席した静岡県立富士東高校教諭伊藤智章氏、国立研究開発法人防災科学技術研究所折笠祐希氏、宇部市総合政策部行政推進課長弘中秀治氏、

 

「GIS NEXT    第85号  掲載記事より」